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はじめに
 欧米に比べて社会資本の整備が遅れていた日本は、戦後、歴史上例を見ないスピードで社会基盤の構築を進めてきました。これらの建設ストックは今や膨大な数にのぼっていますが、半面、高度経済成長期に造られた構造物のなかには耐久性などに問題を抱えているものも少なくありません。特に少子高齢化社会を迎え、これからの日本は新規建設投資に従来のような資金を投入することが難しくなっています。
 21世紀の日本は、前世紀に造られたこうした構造物を補修・補強していくことが重要な課題です。維持補修にあたっては適切な調査・診断技術を始め、構造物を効率的に補修・補強する材料や工法、診断・維持管理に関して幅広い知識を備えた技術者が欠かせません。
 その一方、維持補修と並行して構造物の一生にかかるコストを勘案したライフサイクルコストの考え方も重視されるようになっています。
 我々はこのような時代の要請に応え、「リニューアルニュース」を刊行しました。調査・診断から補修・補強に至る様々なニュースを、インターネットを通じて配信していきます。 後世に良質な土木、建築構造物を残していくための情報を、幅広い角度からタイムリーに取り上げていきたいと思います。