| 太平洋セメント、沖電気工業は9日、業界で初めてパッシブ型RFIDを活用してコンクリート構造物の維持管理を目的とした「ワイヤレスモニタリングシステム」を共同開発した、と発表した。土木や建築構造物の施工、維持管理のセンシングを目的としたもので、センシング機能付のRFIDタグを構造物に取り付けるか、コンクリートに埋め込むことで、構造物劣化などの状態変化の検査を容易に行うことができる。
このシステムには、沖電気の開発したRFID用LSI「ML7216」と、「ML7216」のセンシング機能を引き出すリーダライタおよびソフトウェアが使用されている。周波数は水分による干渉の影響が小さい13.56帯を使用。電池を搭載しないパッシブ型RFIDとセンサを組み合わせ、構造物の状態をセンシングすることも可能という。
今後、太平洋セメントグループでは、構造物の施工、維持管理への用途を探索するとともに、センシング機構や構造物に取り付けた際の通信テストなど実用面での検討を行う。用途としては積算温度測定によるコンクリート強度発現の推定や型枠へのコンクリートの充填検知、ひび割れの進展、鋼材腐食、疲労劣化などの様々なアプリケーションを想定、商品化を進めていく。
具体的には、プレストレストコンクリート用グラウト充填検知システムの商品化を計画している。耐久性確保に重要なグラウトの充填を施工時に検知するだけでなく、その記録をRFIDに残すことができ、さらに鋼材の腐食時期を予測するセンサも備える。06年度に商品化する予定。
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