| 戸田建設、西松建設は13日、新しいポリプロピレン製3軸繊維メッシュを使用したコンクリート構造物の剥落防止工法「PPネットライニング工法」を開発した、と発表した。高い押抜き性状の確保、施工性の向上、工事費の低減などの特徴を持つ。両社は99年10月の業務提携以来、共同研究テーマの一つとして、コンクリート構造物の長寿命化を目的とした維持管理技術の開発に取り組んでいる。
PPネットライニング工法は、コンクリート構造物の表面に新しいポリプロピレン製の3軸繊維メッシュをエポキシ樹脂で含浸・接着させることで、コンクリートの劣化に伴う剥落を防止するもの。含浸樹脂との付着性能を向上させたことで、高い押抜き性状を確保した。
また、従来の合成繊維メッシュは、施工時の構造物隅部への追随性が悪く、樹脂の含浸作業時に繊維メッシュ自体が構造物表面から浮いた状態になるなど剥離や施工性に問題があったが、この3軸繊維メッシュは繊維の厚さを3分の1(メッシュ本体部で0.20〜0.25ミリ、メッシュ交点部で0.50〜0.60ミリ)に薄くしたことで、現場での曲げ加工が容易になり、構造物隅部への追随性に優れるなど施工性が向上した。含浸樹脂の使用量抑制で、従来工法に比べて30%程度の工事費の低減も可能にしたという。
用途は、高架橋(高欄、張り出しスラブ、主桁、橋桁)を主なターゲットに、擁壁等の土木構造物、建築構造物の外壁・スラブなどの剥落防止に適用していく。現在、戸田建設・技術研究所内(茨城県つくば市)で実証施工し長期曝露試験を実施中。今後は道路や鉄道系の発注者に提案していく予定だ。
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